阪神横田慎太郎外野手(21)が亡き祖母にレギュラー奪取を誓った。7日に、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場でマシン打撃に取り組んだ。年末年始を地元の鹿児島で過ごしたが、設備がないため、同級生の力を借りて、ロングティーやティー打撃でバットを振った。「(打撃)マシンを打ちたかった」と初打ちに満足げ。午前、午後の2部制でたっぷりと打ち込んだ。

 墓前でプロ4年目の飛躍を約束した。昨年3月に祖母・北園愛子さんが死去。オープン戦の最中で、直接会って別れを告げられなかった。「近所に住んでいたので、よく遊びに行った。小学校の時は、試合を見に来てくれた」。今回の帰省で墓参りし、ようやく再会を果たせた。「少しでも結果を出して、恩返しをしたい」。昨年は開幕スタメンで1軍デビューを果たしたが、すぐに洗礼を浴び、2軍行きとなった。まずは甲子園でプレーし続けることが、天国の祖母を喜ばせる。

 この日は自主練習するルーキーの姿を見た。「新しい選手がいっぱい入ってきた。競争ですね」。オフには糸井がFA加入。福留もレギュラー当確で、外野は残り1枠。そこには新人王を獲得した高山が立ちはだかる。「糸井さんが入って、チャンスは減ってしまうが、1つのチャンスをつかむために、練習から試合のつもりでやっていきたい」。実績あるライバルを蹴落とし、激戦区に割ってはいる決意だ。