コミ“湯”ニケーションで新生活もばっちりだ。ロッテの新人9選手が8日、埼玉・さいたま市のマリーンズ寮に入寮した。異口同音の感想は「お風呂がすごい!」だった。築19年だが、約15平方メートルの湯船は広々。41度のお湯にはジェットバスが2つ付いており、寝っ転がって泡に包まれる。水風呂もあり、疲れた体を癒やすのに最適。洗い場はシャワー完備で計10個ある。大勢が入っても大丈夫だ。

 その風呂が、プロ生活のスタートを円滑にする。ドラフト1位の佐々木千隼投手(22=桜美林大)は人生初の寮暮らし。「早く環境に慣れたい」と漏らしたが、浴室を見ると「リラックスできそう」と笑顔を見せた。趣味が銭湯で、大学時代はグラウンド近くの銭湯に通っていた。フロでの裸の付き合いが、プロの環境になじむきっかけとなりそうだ。

 好例が、同2位の酒居知史投手(24=大阪ガス)。祖母の家が兵庫の名湯・有馬温泉に近く、子供の頃から親しんだ。大人になってからは「悩みのありそうな後輩がいたら、温泉に連れて行って話を聞いてました」と、風呂で団結力を高めた。同7位の宗接唯人捕手(22=亜大)も「僕はキャッチャーなので、投手と風呂で話をしました。そういうコミュニケーションは大事」と強調した。

 明日10日からは新人合同自主トレが始まる。「しっかりアピールしたい」と佐々木。体力的に追い込まれても、風呂で一息ついて、2週間を完走する。【古川真弥】