WBCで世界一を目指す日本ハム大谷が、予行演習を経て本大会へ臨む。来月の春季キャンプでは、22日の侍ジャパン合宿集合までに8試合の実戦が組まれており、韓国代表を擁するサムスンやKIAとの練習試合3戦も含まれる。大谷は「決勝ラウンドにいくことが一番。まずは目の前の試合を、一試合一試合やっていきたいです」。投打ともに、貴重な実戦の場にする。

 調整は一段階進んだ。10日は初めて、屋外でWBC球でのキャッチボールを行った。相手を務めた高卒3年目の太田が暴投を連発してボールが汚れ、「(現在の所持は)24球しかないんだぞ!」と苦笑いする場面もあったが、「今まで通り、変わらないです」。順調な仕上がりに、表情には自信もみなぎった。

 対戦を楽しみにしていた米国代表のシャーザー(ナショナルズ)が、ケガでWBCを辞退。それでも「(気持ちの変化は)特にないです。今の時点では、対戦したいという選手もいないです」。自身の調整に集中。本番を見据えている。【本間翼】