ソフトバンク工藤公康監督が母校愛工大名電(当時は名古屋電気)のグラウンドを二十数年ぶりに訪れた。

 「ここでの3年間は原点。非常に厳しかったけれど。毎日、学校から寮まで走った。そこで下半身をつくったことで、高校の時に肩、肘を壊したことはなかった」。

 肌寒い風を受けると「昔は風よけのためにと、みんなで土を盛って土手をつくってたよ」と笑った。

 母校では野球部員ら約100人の現役生の前で熱弁をふるった。プロ野球の監督という仕事について聞かれ「勝つために最善を尽くさないといけないけど、育てなきゃいけない。大変だけど、これだけ楽しくておもしろい仕事はない」。

 「今年はチーム一丸で日本一を奪回する」と、気持ちを新たにした。