ソフトバンクのドラフト1位、田中正義投手(22=創価大)が14日、明日16日からの合同自主トレ第3クールでのギアアップを宣言した。「ちょっと、わがままを言わせてもらおうかな、と思っています」。“正義流調整”を容認されているが、自主トレ初日から他選手と同じメニューをこなしてきた。だが、20日以降に予定するブルペン投球へ向け、キャッチボールの強度を上げていく考えだ。

 14日で終了した第2クールのキャッチボールは、12分間に制限。物足りなさもあったが飛ばしすぎも自重できた。「距離も60メートルくらいにしたいですし」。ステップアップに気合十分だ。

 この日のキャッチボールではスライダーに加え、カーブ2球、フォーク2球を初めて試投。視察した田之上投手コーチも「上半身が大きくて力強い」と目を細めた。「疲れはありますが、気を引き締め直して次のクールに臨んでいきたい」。豪腕披露へ、正義のプランは計画通り進んでいるようだ。【佐竹英治】