ロッテの「アジャ」こと井上晴哉内野手(27)が26日、強い危機感を表した。育成ドラフト2位、菅原祥太外野手(23=日本ウェルネススポーツ大)がキャンプで1軍スタートすると決定。同じ巨漢のパワーヒッターだけに「(菅原は)左だけどウカウカしていられない。年齢的にも数字を残さないといけない。昨年はキャリアハイではあったけど数字が低かった。今年は試合数、安打、本塁打で勝らないと」。今季でダメなら自由契約を覚悟という程、真剣な表情を浮かべた。

 デスパイネの退団が決まり、チームにとって長打力のある選手は需要が高い。「デスパがいないのはチームとしてはまずいけど、自分はチャンス。(不在を)補うと名乗りを上げたい」。自ら挙げた課題はメンタル面。「気持ちの面で出し切れていなかった。豪快なスイングが持ち味なのに小さくなっていた」。昨年のクライマックスシリーズ(CS)で、学生時代を含めて人生最大の緊張を味わった。「あれに勝る緊張はない。経験を生かさないと」。2桁本塁打をノルマに設定し、今季に懸ける。