10キロ減のやる気ボディーで復活だ。ソフトバンク松坂大輔投手(36)が27日、福岡・筑後市のファーム施設で自主トレを行った。昨秋とは別人の体形で登場し、遠投100メートル、ブルペンで53球と投げまくり、肩肘が問題ないことを猛アピール。今季は3年契約最終年。過去2年は故障に泣かされたが、今季こそ西武時代の06年以来11年ぶりとなる日本での勝利を挙げたい。

 松坂が痩せた。過去2年、リハビリを続ける姿を見続けた斉藤リハビリコーチから「全然違うね。見た目、だいぶ(体重が)減っている。10キロ近く痩せたんじゃない?」と驚かれた。松坂は「(ダイエットは)何もしてないですよ。精神的なものです」といたずらっぽく笑った。27日、約100メートルの遠投と、ブルペンでは捕手を座らせ53球を投げた。春季キャンプはB組スタートだが、スリムで元気な体が何よりの決意表明だ。

 ◆ソフトバンク松坂のここまで 14年12月に3年総額12億円(金額は推定)でソフトバンク入団。だが、1年目の15年3月にインフルエンザにかかり、4月には右肩筋疲労で無期限ノースロー。8月18日に関東地方の病院で右肩を手術。11月からスローイングを再開した。16年は右肩の状態が一進一退。フォームを乱し5月には右手違和感を訴えた。8月には3軍戦で日本復帰後最速の147キロを計測したが、9月に右臀部(でんぶ)を痛めるなど調整が遅れた。シーズン最終戦の10月2日楽天戦(コボスタ宮城)で日本復帰後初登板したが、1イニングで3安打4四死球5失点の大乱調。実戦機会を求め、12月にはプエルトリコのウインターリーグに参加した。