レギュラー取りまでネバーギブアップ!? 阪神ドラフト1位大山悠輔内野手(22=白鴎大)に極上の差し入れが届くことが分かった。茨城県出身で納豆好きを公言するルーキーに、「全国納豆協同組合連合会」が納豆を定期的に差し入れる。大好物の後押し? も受け、今日29日からキャンプ地沖縄・宜野座で始まる先乗り合同自主トレに臨む。

 大山が、先輩選手とともに、沖縄に乗り込んだ。レギュラー取りをかけたプロ初のキャンプが行われる地。大阪空港では「こっち(関西)より暖かいのでやりやすいと思う」と自然と気合が満ちた。やる気満々のルーキーに、願ってもない追い風が吹いた。大好物の「納豆」が差し入れられることが分かった。

 ドラフト1位での阪神入りから、注目は高まるばかり。3日に地元茨城で自主トレを公開した際、子どものころから納豆が大好物だったと公表したことが、業界の目に留まった。「全国納豆協同組合連合会」が24日の委員会で、納豆を定期的に差し入れることを全会一致で決定。組合関係者は「ぜひ、納豆をお送りさせていただければと思っています」と話した。

 球団の許可が下りれば、春季キャンプ中にも特選の納豆が大山の手元に届く。シーズン開幕後も、月に1度のペースで差し入れを検討。大山の出身地で、生産量日本一を誇る茨城産のものだけでなく、全国の名産納豆が大山の前に並ぶ。

 ただ好物に恵まれるだけではない。アマ時代に本格的なウエートトレーニングに取り組んでいなかっただけに、1月の新人トレ期間だけでベンチプレスの重量が15キロもアップ。さらに1年目からプロで戦える体に鍛えるため、キャンプでもトレーニングの継続を決意している。当然、食事量を落とすわけにはいかず、ご飯のおともになる納豆の存在は力強い味方。納豆そのものも栄養価が高く、納豆菌の働きにより免疫力が上がるともいわれるだけに、そのパワーはぜひとも取り込みたいところだ。

 注目度と期待度の高さが生んだ、異例のルーキーへの好物差し入れに、大山の顔も自然とほころぶ。まずは先乗り合同自主トレが今日スタート。「やるしかない。厳しいと思うけど、ついていけるように。気持ちが折れないようやっていきたい」とあらためて、キャンプ地での「粘り腰」を自分に言い聞かせた。【梶本長之】

 ◆全国納豆協同組合連合会 1954年(昭29)設立。16年8月時点の会員所属企業数は133。同連合会の所在地は東京都台東区。PR・研究部会があり、広報活動なども行う。11年から毎年1月10日を「糸引き納豆の日」と制定。また02年から著名人や芸能人の中からイメージリーダーを選出。第1回は「納豆の効能に対して造詣が深く、才色兼備の」菊川怜がクイーンに選ばれた。以後、永井大、上戸彩と佐藤藍子、華原朋美と谷原章介らがクイーン、キングとなり、15年が吉田羊、昨年は松岡茉優がクイーンとなった。