日本ハム大谷翔平投手(22)が、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で投手としての出場を断念した。同7日初戦(対キューバ、東京ドーム)の先発が内定していたが、昨秋に痛めた右足首の状態が思わしくなく、ブルペン入りのメドも立っていない。この日、栗山英樹監督(55)と本人が決断した。

 投手としてのWBC出場を断念した大谷だが、日本ハムの開幕西武戦(3月31日、札幌ドーム)に少し余裕はある。栗山監督は「普通にいっても開幕に遅れるくらい」と慎重だが、吉井投手コーチは「時間はある」と3年連続開幕投手の可能性は消さなかった。だがWBCに野手で出場した場合は制限がかかる。米国で3月22日に行われる決勝まで進めば、調整登板ゼロのまま開幕戦に臨むことになり、現実的には困難な状況になる。