オリックス春季キャンプに3日、球団OBの山田久志臨時投手コーチ(68=日刊スポーツ評論家)が合流し、金子にアドバイスを送った。大阪から宮崎入りのため、来場時にブルペン投球は終了していたが、30分ほどの会話の場を設定。「捕手を育てるんだと伝えた。もっとコミュニケーションをとってね。打たれた時は何の得にもならない。いい時にね」と明かした。

 通算284勝サブマリンの金言に、金子は「そういう面もあるんですね」とうなずいたという。山田氏のキャンプ臨時コーチは2年連続。今回の目的の1つが金子と話すことだったという。「(捕手育成を)やってくれたらチームにもプラスになる。それくらいの選手だから」とエースにさらなる自覚を促した。

 山田氏は福良監督から金子の調整法の相談も受けたという。指導は9日までの1週間。「技術的なことは担当コーチが把握しているから、自分からこうしなさいとは言わない。聞きに来たら答えるよ」と幅広く選手を見て回るつもり。福良監督も「無駄のない、理にかなった投げ方を伝えてもらえたら」と期待した。