初の大役へ、気負わず突き進む。日本ハム有原航平投手(24)が歩みたい開幕ロードは、10日紅白戦(ピオリア)から始まることになりそうだ。3日(日本時間4日)、アリゾナキャンプ2度目のブルペン入りし、新たな武器としてカーブに磨きをかけた。3月31日西武戦(札幌ドーム)の開幕戦先発を目指し、取り組んでいく。

 3年目右腕、有原がアリゾナキャンプ2度目のブルペン入り。35球を投げ、カーブやツーシームなどの変化球も交えた。「強い真っすぐ、カーブを投げられるように」と、テーマを置きながら順調な調整ぶりを披露した。まずは最初の実戦登板になりそうな10日紅白戦へ、向かっている。

 昨季の開幕投手、大谷が投手としては開幕に間に合わない可能性が高くなった。「僕はアピールするだけ。意識せず、やりたいです」と有原。実績、実力を見ても、現状でNO・1候補であることは間違いない。10日に今季初実戦となれば、昨季の大谷と同様のスケジュールで実戦調整スタートとなる。1年前、自身も同日に初実戦だったが2番手での登板。今回は先発としてマウンドに上がることになりそうだ。

 2年目の16年シーズンは11勝。チーム勝ち頭となったが後半戦は勝ち星が伸びなかった。配球パターンを読まれ、痛打を食らうケースも目立っただけに、新たな武器としてカーブに磨きをかけている。「ゲームに入ると、また変わってくる」と、良好な感触に慢心せず、進化を目指す考えに余念はない。初実戦のマウンドでもカーブを「多めに使いたい」。初の開幕投手へ、手数を増やしてアピールする。