育成ながらソフトバンクA組キャンプに初参加している吉本祥二投手(23)が、この日チーム一番の根性を見せた。

 この日初めて打撃投手を務め、1人目の育成曽根には24球で安打性1安打と好投。続く2人目牧原の初球、強烈なピッチャー返しの打球を避けようと後ろを向いた右腰に直撃。その場で倒れ込んだが、痛みを我慢し続投。7連続ボールと制球を乱しながらも最後まで投げきった。「めちゃくちゃ痛かったですよ。でも、あのままやめられる雰囲気でもなかった」。投手陣の層は厚く、生き残りは厳しい状況の中、何とかチャンスをものにしようとしている。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】