阪神と再契約交渉中のラファエル・ドリス投手(29)が来日の準備段階に入ったことが9日、分かった。右肘を手術したため、オフに契約を解除。リハビリが順調だったため、再契約のオファーを出した。この日までに基本合意に達したことが判明。現在は細部の条件を詰めているもようだ。球団首脳は「早ければ、第4クールには合流できるのではないか」と16日以降に沖縄入りする見通しを明かした。

 1年目の昨季は34試合に登板し、8セーブ、9ホールドを挙げた。金本監督も評価しており、実力は把握している。契約が破談になる可能性はかなり低いが、宜野座キャンプでブルペンやシート打撃などに登板し、投球を最終確認。その後に日本で正式契約を交わす方向だという。

 前日8日には守護神候補のマテオが子どもの事情で米国に緊急帰国。調整面で遅れが生じる可能性が出てきた。1年目のメンデスも実力は未知数。投手の助っ人は1人でも多いほうがいい。ドリスと再契約を結べば、5人目の外国人選手になる。マテオ離脱の不安材料を解消する存在になるか。右肘の回復具合が気になるところだ。