オリックスのドラフト1位・山岡泰輔投手(21=東京ガス)が「黒田流フロントドア」の習得を目指す。1月の合同自主トレ中に新球の存在を話していたが、正体はツーシームであることを初めて明らかにした。キャンプでもひそかに練習し、好感触を得ている。

 「ただし大きく曲がるんじゃなくて、手元でキュッと曲がる感じ。右打者の内角に投げたいと思って始めたけど、左の内角にも使えれば。黒田さんみたいに」。元広島黒田氏が得意とした左打者の内角ボールゾーンから鋭角に入って来るツーシーム「フロントドア」を理想の軌道とした。

 金子がそうであるように、山岡も新球はブルペンより試合で試したい気持ちがある。18日広島戦での実戦デビューが濃厚となっているが、セの昨年覇者相手に投入の可能性もある。「1年目が勝負と思っている」。意識が高いローテーション候補は開幕に向け、備えを続けていく。【大池和幸】