逆輸入右腕の日本ハム村田透投手(31=インディアンス3A)が日本野球の洗礼を浴びた。10日(日本時間11日)の紅白戦(ピオリア)で移籍後初先発。2回無安打無失点も、初回は投球動作に入る前に制止していないという理由でボークを取られた。「やっぱり、目を付けられている。そこに早く慣れないといけない」と、自戒した。

 7年ぶりの日本球界復帰。昨季までメジャーに挑戦してきただけに、所作もメジャー仕様となっていた。各球団の新外国人投手が陥りやすいミスと同じように、実戦初登板で制止時間の短さを審判から厳しくチェックされた。「確認してみたら、止まっていないように見える怪しい投球が何個かあった」。降板後にはチームメートにも確認して課題への意識を高めた。

 米アリゾナでの調整を終え、舞台は懐かしの日本へ戻る。「日本のマウンドで全然投げていない。どうアジャストするか」と、次なる壁の存在も意識している。この日は、カーブやスライダー、ツーシームも駆使して走者を背負っても無失点にまとめた。「先発を狙いたい。そこを行かないと取ってもらった意味がない」。「助っ人」と自認するだけに、早期に日本野球に適応して存在感を高めていく。