球場にいる誰よりも集中していた。日本ハム杉谷拳士内野手(26)が19日、阪神との練習試合(宜野座)に出場。1回の第1打席、バットを構えるとスタンドから失笑が起こった。

 原因はアナウンス。「2番、セカンド、スギタニ!」と紹介されたのだ。実は試合前のスタメン紹介から間違っていたのだが、訂正されることなくプレーボールがかかってしまった。場内の“ざわつき”を「集中していたので、何のことだがわからなかった」杉谷だが、マウンド上では阪神藤浪も思わず吹き出しており、たまらずタイムをかけ、何が起こったのか捕手の阪神梅野に確認。事態を飲み込んだという。

 1回裏の守備紹介時にようやく「スギヤ」と訂正され、客席からは拍手が。4打席目には好機を広げる右前打を放ち、“本業”でもしっかり存在感を示していた。【日本ハム担当 本間翼】