巨人ドラフト1位の吉川尚輝内野手(22=中京学院大)が2日、3軍キャンプの全日程を完走した。

 「心も体も、技術面も、全てにおいて鍛えられました。自分の中ではすごくいいキャンプで、成長できたなと思います」と振り返った。

 年間を通じて試合に出られる体力づくりを目標に掲げ取り組んできた。1月中旬に上半身のコンディション不良となり、キャンプは3軍スタート。以降はトレーナーの指示のもとに送球の強度を調整してきたが、現在はシートノックにも参加。流れの中で、力を抑えた一塁送球まで行えるようになった。「だいぶよくなっています。もちろんコンディション不良の場所だけではなくて、全てにおいてケガをしない体をつくらないといけない。これからもしっかり鍛えていきたいです」と手応えを伝えた。

 巡り合わせにより、濃密な時間を過ごすことができた。先輩の片岡も、昨秋の左手首有鉤(ゆうこう)骨骨折の影響から3軍キャンプに参加。西武時代の4年連続盗塁王からは、走塁や守備、打撃について何度も教えを受けた。「片岡さんは足のスペシャリストで、守備も打撃もすごい。練習の中で、プロの技術をたくさん聞くことができました。帰ってからしっかり自分のものにしたいです」。多くの学びを得た。

 今後はコンディションを上げて、実戦で守備につく機会を得たいと意気込む。「2軍との紅白戦では守りがなかった。僕の中で、自分のバッティングは走攻守の中で1番レベルが低いと思う。足と守備で戦力になれるように、しっかり準備をしていきたいです」と今後を見据える。座右の銘は「結果が全て」。1つずつ結果を積み上げ、2軍、1軍と階段を上がっていく。