阪神の新外国人で主軸を期待されるキャンベルが、リハビリ組で再出発することになった。2月キャンプ中に左手首のけんしょう炎を発症。4日は甲子園での練習ではなく、2軍が練習する鳴尾浜で汗を流した。

 全体メニューに交ざったのは、アップまで。ダッシュやスローイング、ゴロ捕球は個別でこなした。キャッチボールは患部を考慮し、球団関係者が捕球。投げるのみにとどまった。状態に関しては「自分の感覚では良くなっているよ」と話した。ブルペンでは2年目望月の投球練習で打席に入り、タイミングや球筋を確認。「実戦にはいつでも戻れる状態にしたい。感覚が鈍らないようにね」と言い聞かせた。

 キャンプでは2月16日にウイルス性胃腸炎を発症。3日後に復帰したが、同27日の紅白戦で横山の変化球を空振りした際に左手首を負傷した。沖縄県内の病院に直行し、左手首けんしょう炎と診断。大阪に戻り、3月2日と3日は甲子園練習に参加したが、捕球動作を避けるなど、別メニューで調整していた。

 三塁を守れる中距離砲。シュアな打撃だけでなく、内野の各ポジションや外野も守れる器用さをアピールし、開幕オーダーに期待されていた。1軍復帰時期はトレーナーとの相談になるとみられるが、左手首はこれまで痛めたことがなく、不透明。オープン戦が本格化するこの時期に、阪神が不安材料を抱えた。