異例の英才教育プランがスタートした。阪神ドラフト1位の大山悠輔内野手(22=白鴎大)が16日、2軍に合流した。沖縄キャンプから1軍同行を続け、15日のオリックス戦でも9回の代打で中前打。オープン戦打率3割3分3厘をキープする中での2軍合流には、首脳陣の狙いがあった。

 金本監督 予定通り。京セラ(オリックス戦)が終わったあたりでファームに合流させて、というね。打席に立たせてというよりは、一から体力づくり。まずはしっかり振る力と、体を大きく強くしよう、と。

 新助っ人キャンベルは左手首のけんしょう炎で離脱中。大山も開幕三塁の候補に入れておきたいところだが、指揮官は「どっしり腰をすえて、将来を見すえて、まずは体作りをやっていこうというチームの考え」と説明する。以前からミートポイントの良さ、実戦での対応力を評価する一方で、スイングスピードなどの課題も指摘。大卒ドラ1新人では珍しい長期育成計画を立て、未来の4番候補を大きく育てる方針だ。

 金本監督 球宴ぐらいまでに(体重を)4、5キロぐらい筋肉だけで増やして。もちろん状況が変わって内野手がいないとなれば、結果が良ければ1軍に上げることもあると思うけどね。

 大山はこの日、甲子園室内練習場で2軍練習に参加。「力不足です。レベルアップしないといけない」と力を込めた。今日17日からは、ウエスタン・リーグ開幕ソフトバンク3連戦(タマスタ筑後)に参戦予定。試合に出ながらトレーニング漬けの毎日を送り、再昇格後の大暴れに備える。