日本ハム大谷翔平投手(22)が2戦連発&本塁打キング弾で、開幕へまた1歩前進した。19日広島戦に「3番・DH」で先発出場し、5回に3号ソロを放った。右足首痛から1軍復帰し5試合で3発。野手出場を目指す31日西武との開幕戦(札幌ドーム)へ向け調子を上げている。今日20日の中日戦(ナゴヤドーム)は疲労回復を優先し欠場予定。実戦調整も順調で、開幕への道がはっきり見えてきた。

 確信に満ちた弾道が、吸い込まれていった。2点ビハインドの5回2死。初球だった。大谷は、岡田の内角、甘めに入ったスライダー138キロを振り切った。「少し詰まりましたけど、感触は良かった」。右中間席に飛び込むオープン戦3号ソロ。「良い感じで打てました」。前日18日に続く1発は手応え十分だった。

 開幕へ、また力強く前進した。今季オープン戦での2戦連発はロッテ・ダフィー、ソフトバンク・ジェンセンの新外国人に並び、日本人では初めて。助っ人級の働きだ。右足首痛から1軍復帰後、オープン戦5試合で3発。本塁打数ではダフィー、阪神高山に並んだ。「積極的に打ちにいった結果だと思いますね。1打席目から、甘く入ってきたところは積極的に打ちにいこうと思っていました」。調整が遅れている投手へのモチベーションも野手に注ぎ、集中している。