守乱、止まらず…。阪神守備陣はロッテ戦でも2失策を喫した。3回1死では中前ライナーに中堅中谷がバウンドを合わせられず、大きくボールをはじく間に打者走者を二塁に進めた。2死三塁とした後は三塁鳥谷がゴロを一塁へ悪送球。一塁原口が止められないショートバウンド送球で、適時失策となった。

 金本監督は「内野全体がちょっとね。送球ミスもあるし。3月にそういう不安面で、ノックを多めにというので、わざわざ鳴尾浜まで行ったんだけど、成果が出ていないというか…」と首をひねった。前日19日、神宮でのヤクルト戦は二塁上本のミス2つなどチームで3失策だった。オープン戦13試合を終えて16失策。指揮官は「久慈コーチ、平田コーチ、お願いします」と頼み込むしかない。

 中でも鳥谷はすでにオープン戦で5失策。本職の遊撃を離れ、慣れない二塁と三塁に移ってから苦しんでいる。4回には新外国人マット・ダフィー内野手(28=レンジャーズ3A)の正面のゴロを待って捕球し、内野安打にした。

 ZOZOマリンの人工芝は他球場より打球が弾まない印象がある。あらかじめ前に守ったり、よりチャージを意識する必要が出てくる。鳥谷は「この球場はボールが沈む。しっかり練習していかなければ」と反省。久慈コーチは「ああいう送球ミスは減らさないと。このミスを次に生かしてくれれば」と遊撃手で誇っていた名手ぶりの復活に期待をかけた。