中日のドラフト2位京田陽太内野手(22=日大)が開幕遊撃の座を大きく引き寄せる活躍を見せた。

 二塁で先発予定だったが、堂上が試合直前に右肩の違和感を訴えたため、急きょ遊撃で出場。1打席凡退のあと3回は適時二塁打、6回は右中間三塁打。左対左になる菊池から快打を連発した。

 9回にも増田から左前にはじき返し3安打。オープン戦の打率は2割7分3厘に上がった。遊撃を争うライバルの欠場という機会を見事に生かし、森繁和監督(62)も「大きいね。エース級から2本打って」と称賛した。

 開幕戦に遊撃で先発すれば中日の新人では88年立浪、99年福留以来。「まだ1軍も決まっていない。あと2試合あるので、しっかりできることをやるだけです」と笑顔はなかった。