日本ハム大谷翔平投手(22)が、開幕早々にも中継ぎで投手復帰する可能性が出てきた。

 栗山英樹監督(55)が27日、札幌市内の書店で初の自叙伝「栗山魂」の刊行記念トーク&握手会に登場。「開幕に対して、いろんなイメージをする。大谷翔平の使い方だったり」と話し、右足首痛の影響で調整が遅れている投手大谷について「最初からムチは打つ。いけるんだったら、いく」と、4月中にも、1軍の中継ぎで復帰を考えていることを明かした。

 当初の見通しでは、交流戦明けと見込まれていた。ブルペンでは本格的な投球再開には至っていないものの、指揮官は「(投手として)2カ月前から準備しているんだから。翔平の状態は分かっている」と、順調に進んでいる手応えを口にした。1軍で中継ぎ調整が出来れば、いったん離脱して投手調整するよりも、野手での戦力ダウンを防止出来るメリットもある。

 今季は開幕ローテーションには村田やエスコバー、中継ぎには公文や石川直ら未知数の新戦力が開幕1軍に加わることが濃厚。栗山監督は「こっちはシーズンを勝つためにメンバーを組んでいる。先発、中継ぎは見極めていかないと」。計算できる投手大谷の足取りが、連覇へのカギになる。