セ・リーグの開幕直前イベント「ファンミーティング2017」が27日、横浜市内で開催され、全6球団の監督とドラフト1位の6選手が参加した。DeNAアレックス・ラミレス監督(42)が、浜口遥大投手(22=神奈川大)の開幕ローテーション入りを明言。昨秋のドラ1では、リーグ唯一の開幕1軍入りとなった。下位指名選手たちの活躍が目立つDeNAの中でドラ1の意地を見せる。公式戦はパ・リーグと同時に31日に開幕する。

 朗報に一瞬だけこぼれた笑顔を、すぐにしまい込んだ。浜口が開幕ローテ入りに内定したことを、ラミレス監督が明言。伝え聞いた左腕は「ローテ入りを目標にやってきた。でも入ってからがシーズンの始まり。最初だけと言われないようにしたい」。喜びのあと、すぐに大きな責任を感じているように、言い切った。

 一緒にドラフト指名を受けた“同期”たちを発奮材料にしてきた。ドラフト9位佐野恵太内野手(22=明大)が快音を響かせ、同8位進藤拓也投手(24=JR東日本)が中継ぎとしてアピール。下位指名選手たちのフレッシュな活躍に「負けたくないという気持ちはありますね」。この日も他球団のドラ1選手と再会し刺激を受けた。

 力投派の力強さを持つ一方、頭は冷静で登板のたびに課題を見つけ、修正を繰り返した。オープン戦では2試合10回4失点(自責3)。最速151キロの直球とチェンジアップに加え「もう1つ打者の目先を変えられるような球種が必要」とスライダーとカーブ習得で、さらなる進化を図る。準備もローテ入りを想定して進めてきた。3月に入って1週間サイクルで練習。登板2、3日前は、上半身だけの投球フォームにならないように、股関節を意識して投げ込んだ。体重は入団時の85キロから3キロシェイプアップして開幕を迎える。

 ヤクルトとの開幕カード3戦目の可能性が高い。「これまではローテに入るために内容にこだわってきた。これからは1年間ローテを守れるように、結果にこだわって信頼を勝ち取っていきたい」と、力強く宣言した。【栗田成芳】