阪神金本知憲監督は横浜市内で行われたセ・リーグのファンミーティングに出席。新戦力の糸井が試合中のベンチで「雄たけび」を上げてムードメーカーになっていることを明かした。

 「明るくて、前向きな選手だ。ベンチでも雄たけびを上げるぐらいで、明るい。昨日(26日)も発していたが、ベンチのムードも明るくしてくれる。数字以上の効果を期待している」。

 「頼むぞ、と言ったら、『オッケー!』とか『分かりました!』や『がんばります!』とか。明るさを持ち込んでくれた。雄たけびだね」。

 「年上が明るくすると、下も明るくしやすくなるからね。中堅、上の選手が作るわけだから。(シーズンで)通してほしい。ベンチの空気感は絶対にプレーに出るから」。

 オープン戦終盤は若手の打撃が下降線になり、尻すぼみに終わった。チームにスイッチを入れる作業をベテランに期待。

 「福留、糸井、鳥谷あたりが調子を上げてくれると思う。それにつられて、他の選手も上げてくれたら」。

 あらためてメッセンジャーの開幕起用を宣言。

 「決め手は本人がその気になっていますので。投げさせないと、機嫌を損ねてしまうのでね」と笑って冗談めかした。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -チームの仕上がり具合は

 金本監督 70%ぐらいですかね。ポジティブにとらえているのは、投手陣。桑原は、彼が1年間、あの調子でやってくれたら、かなりの戦力になる。マイナスは、最後は気持ちよく上がり目で終わりたかった。

 -挑むのスローガン

 金本監督 ピッチャーはバッターに挑んでいく。バッターはいいピッチャーに挑んでいく。当たって砕けろじゃないが、怖がるな、と選手には言っている。

 -この人には期待したいというのはあるか

 金本監督 いっぱいいるが、糸井、福留、高山あたり。そのへんは数字を残してくれると思っている。

 -開幕1カ月の戦い方は

 金本監督 理想を言えば、勝ち越して、4月にダーンと行きたいが、これは読めないから。理想はそう。でも、浮足立つことなく、勝ってもおごらず、負けてもくじけず。1年通して、どんな時期でもやることだから。ハートをしっかりもってね。