日刊スポーツ評論家陣によるペナントレース順位予想の第2弾は、パ・リーグ編です。新たに日刊スポーツ評論家の仲間入りした、前DeNA三浦大輔氏(43)は投手力の充実から、ソフトバンクを推しました。昨年のこの企画では評論家9人全員がソフトバンクの優勝を予想した中で、日本ハムがV。事実は小説より奇なり-。ハラハラドキドキのペナントレースを期待しましょう。

◆(1)ソフトバンク(2)ロッテ(3)日本ハム(4)楽天(5)西武(6)オリックス

 ソフトバンクを優勝から外して予想することは非常に難しい。先発投手の名前をこんなにスラスラ言えるチームはない。WBCで活躍した千賀は大きな自信を持って投げるだろうし、ベテラン和田の安定感は何も変わらない。

 長丁場のシーズンを勝ち抜く上で、先発投手の駒を豊富に持っていることは何よりも有利になる。ソフトバンクは、この真理をよく分かっている。実績に関係なくキャンプ序盤の変化球を封印させ、直球からコツコツと投球を作り上げていた。強力打線に目が行きがちだが、腰を据えた取り組みに「投手力で勝つ」という強い意志を感じる。

 現実問題として、先発にどれだけ強い2枚の軸を持てるかで順位は決まってくる。ロッテの石川と涌井、日本ハムの大谷と有原。故障に強く、200イニング近い投球回の計算が立つロッテを上とした。デスパイネが抜けた穴は、クセのない打撃をするダフィーとパラデスが埋めるとみる。特にダフィーは三塁守備も手堅く、選手の操縦術にたけた伊東監督の手腕がより生きるのではないか。

 楽天は岸の加入で則本との2枚看板ができた。大物投手が同一リーグにFA移籍するケースは珍しい。昨季3位と4位の差は8ゲーム開いたが、Aクラス争いはグッと詰まった混戦となる可能性が高い。高い攻撃力を持つ西武は、多和田が岸と同じ働きができるまで飛躍できるかどうか。オリックスは金子に続く先発を確保できるかどうか。