ソフトバンク柳田が29日、2日連続の特打で復調の兆しを見せた。この日、ヤフオクドームでの全体練習後に約20分打ち込んだ。オープン戦は序盤に右手首違和感などがありながらも全18試合中16試合に出場。打率2割3分1厘、2本塁打、9打点。20三振。最後の2試合は無安打と、数字も内容も納得いくものではなかった。

 志願ではなく首脳陣の指示での連日の特打。柳田は「いろいろ確認してやりました。(形は)多少は見えてきた。早くヒットを打ちたいがシーズンは長いので焦らず平常心で。結果が出なくても自分がやりたいようにできるように」と、結果を追い求め過ぎないよう自分に言い聞かせるように話した。藤本打撃コーチは「この2日間でよくなった。最近は練習から(打撃フォームが)崩れていた」と、特打で調子が上向いてきていると評価した。

 この日のシートノックでは中堅から中継の内野手に正確に返球。キャンプ中から悩まされ続けてきた右肘痛も順調に回復している。村松外野守備走塁コーチは「開幕からはカットまでの制限をなくす」と、ここぞの時に直接ベースをめがけて投げるレーザービームの使用許可も出た。今季も不動の3番・中堅で期待されるギータが、準備を整えてきた。【石橋隆雄】