楽天美馬が“能天気”投法で、開幕白星をチームに届ける。開幕投手に決まっていた岸がインフルエンザで離脱したため、27日に急きょ指名された。プロ7年目で初めて迎える大役。「憧れだったし、エースがやるところ。任されて幸せ」とかみしめながら「意識しないでやるくらいがちょうどいい」とリラックスした状態で挑む。

 チームが日本一となった13年の日本シリーズMVP男。当時も「あまり何も考えずに、投げていた。それくらいの方がいいのかも」と自然体が、投球を後押ししてくれた。梨田監督も「責任を感じずに。楽しむというわけにはいかないけど、美馬らしく大胆に投げてほしい」。ドンと構えて見守るつもりだ。京セラドーム大阪は、自身の先発初勝利(12年5月13日オリックス戦)を飾った縁起のいい場所。美馬は「いいイメージはある。粘り強く投げたい」と笑顔を忘れず、緊張感をみじんも感じさせなかった。