中日が80年以来37年ぶりの開幕4連敗を喫した。3点を追う3回に森監督も「驚いた」という代打溝脇のプロ初本塁打で盛り上がったが、反撃はそれだけ。観戦した白井オーナーは珍しく試合終了を待たず、8回表終了時に席を立った。「ダメだね。頑張った人もいるけど、これじゃダメだ」と失望した様子だった。試合前に選手を集め、総帥自らハッパをかけた。願いむなしく、昨年7勝17敗1分けの王者に変わらぬ力の差を突きつけられた。

 投手陣の整備が進んでいない現状を露呈した。当初、先発は山井が予定されていたが、調子を見て開幕直前に若松に変更。その若松が3回KOされた。浅尾も6回に痛恨の4失点で、2軍降格が決まった。昨年8月に監督代行になった森監督は年をまたいで10連敗となった。「俺以上に選手もファンも早く1勝を見たいだろう。俺はグチはこぼしません」と努めて明るく会見を締めた。球団の開幕からの連敗記録は80年の「6」だ。【柏原誠】