ロッテ打線がつながらない。楽天の継投に散発4安打2点に抑えられ、敗れた。14試合連続2ケタ安打がない。チーム打率は12球団最低の1割8分5厘。20試合目で2割未満は、パ・リーグでは67年の南海以来50年ぶりの貧打となった。

 もっとも、伊東監督は「一時よりは良くなった。8回に粘りが出た」と前向きに切り出した。1-3の8回、先頭井口がバットを折られながら左前打で出塁。2死からの内野安打と相手投手の暴投で1点差まで迫った。ただ、それで精いっぱい。9回は、敵の守護神・松井裕に9球連続ストライクによる3者連続空振り三振で終わった。

 手詰まり感が漂う。8回は代走、代打、ランエンドヒットと手を繰り出した。伊東監督は「現状でやることはやっている」。この日のように先に失点して追いかける展開になると、今の打線では極めて苦しくなる。打開策を問われると「我慢と言っても…。選手もいない。打順を変えるしかない。毎日、日替わりでやりましょう」と締めた。20試合で18通りの打線を組んだ。4番は、この日のダフィーで今季早くも5人目だ。個々の復調を待ちながら、なんとか最善手を探っている。【古川真弥】

 ▼ロッテは8日楽天戦から14試合続けて2ケタ安打がない。最近では15年に広島が25試合連続2ケタ安打なしを記録したが、ロッテで14試合以上は92年6~7月の14試合以来。球団ワーストの18試合(58年)が迫ってきた。チーム打率は1割8分5厘。パで開幕から20試合以上を消化して2割未満は67年南海(22試合目まで)以来となった。