阪神ラファエル・ドリス投手(29)が、あと「1」に迫った球団月間最多セーブ記録を目指す。現在の記録は藤川と呉昇桓(カージナルス)が持つ「10」。ドリスは4月の11試合で9セーブをあげており、残り4試合での記録達成は射程圏内だ。

 雨が降りしきるどんよりした天気でもドリスはいつも通り明るく、26日は甲子園の室内練習場で調整した。練習後、目前に迫った記録達成について聞かれても「あまり意識せず自分の仕事をするだけだよ」といつも通りに答えた。

 頼もしさは日に日に増す。9日の巨人戦から23日の巨人戦まで、登板した8試合で連続セーブ中。今季12試合で失点2と安定感を見せる。

 現在の球団記録は、米大リーグ・カブス時代のチームメートでもある藤川が持つ。日本でプレーするきっかけを作ってくれた存在でもある。「チャンスがあれば狙いたい」。そんな同僚が持つ記録更新を、虎視眈々(たんたん)と狙う。

 外国人最多はソフトバンク・サファテの「12」。この日は残念ながら試合が中止となったが、まだ残り4試合。球団記録を塗り替えれば、さらなる記録も見えてくる。

 ▼月間セーブ数の阪神最多は10で、藤川球児が2度(07年7月、11年8月)、呉昇桓(14年7月=セ外国人最多)。日本最多は、佐々木主浩(横浜)が97年8月に挙げた14。外国人最多は、サファテ(ソフトバンク)が16年5月にマークした12セーブ。