中日打線が最後につながった。3-3のまま4回以降は両軍ゼロ行進。9回、ここまで10セーブの阪神ドリスの登場で形勢不利とみられたが、1死から大島の中前打から1死満塁とすると、藤井が中前にしぶとく落とす適時打を放って勝ち越した。

 さらに堂上の中前適時打、松井雅にも犠飛が出て3点を勝ち越した。

 得点圏で打てず、苦しんできた打線が、計5本の適時打を浴びせて阪神に競り勝った。

 森監督は「ああいうこともあるんだね。誰が藤井の2つの空振りを見て、期待していたか。俺は12回までいく計算をしていたよ」と苦笑い。2ストライクから高速フォークに食らいついた殊勲の背番号4に驚いていた。【柏原誠】