右肩の違和感でノースローが続いていたソフトバンクのドラフト1位田中正義投手(22)が2日、ネットスローを再開した。

 約1カ月半ぶりの投球。筑後のファーム施設でシャドーピッチングを行った後、約10メートルの距離で30球を投げた。「今日は慣らしですが、前に進めたことは確か。体幹(トレーニング)をやって日ごろの練習では(成果を)感じているので、それを投球にも直接結びつけていけたらいいかなと思う」。シャドーピッチングは先週から行っており、今週末にはキャッチボールも再開予定だという。

 開幕から1カ月がたち、他球団では同じ新人選手が結果を残している現状も素直に受け止めている。「1軍の試合はずっとナイターを見ていて、ニュースとかも見ているので、誰がどれくらいやっているのかは結構知っています。もちろん思うところはいっぱいあるし、単純にすごいなと思う。自分に対して情けなさも当然感じます」と、胸中を明かし「でも、そこで慌ててもダメなので、自分のベストを探していくしかない」と、はやる気持ちを抑え、デビューへの道を1歩ずつ歩んでいく。