広島の本拠地マツダスタジアムの左翼側コンコース「こもど広場」に花で彩られた巨大な鹿のオブジェが登場した。2日から4日の中日戦終了時まで展示される。首をグラウンド側に向け、迫力と親しみやすさが同居するユニークなフラワーオブジェ。開門と同時に、写真を撮る列が出来た。

 毎年ゴールデンウイークに広島市内で行われる祭り「フラワーフェスティバル」に合わせたもので、宮島の鹿から発想を受けた。そこから鹿についての調査を続けるうち、集団で生息し、群れで戦う「アメリカアカシカ(エルク)」にたどり着いたという。

 オブジェは実物大にこだわって作製。高さ2メートル、全長は2・4メートルに及ぶ。母の日、家族への感謝もテーマの1つで、胴体には1500本のカーネーションを使用。ピンク、赤、濃い紫、薄い紫で彩られ、カラフルに仕上がった。担当した球団入場券部入場券課の三雲暁氏(25)は「アメリカアカシカの集団で戦っていく姿は、私たちカープと同じ。フラワーフェスティバルというお祭りもあり、より、広島全体が一体になれるようにと願いを込めました」と説明した。