近大が京大に連勝し、8季ぶり45度目の優勝を決めた。全大学から勝ち点を挙げる完全優勝となった。

 先発の岡田和馬投手(4年=南陽工)が序盤こそ走者を背負ったが、立て直し京大を4安打無失点に抑えた。「最高でした。監督が最後まで行かせてくれて感謝しています」と優勝のマウンドを味わった。

 田中秀昌監督(60)は上宮高校監督時代の93年にセンバツ優勝を経験。24年ぶりの甲子園での胴上げに「気持ちがいいですね。最後が甲子園で感慨深いです。本当にうれしかった」と感無量の様子だった。

 14年に近大野球部監督の就任を打診された時は迷ったという。「(近大では)学生コーチだったし、自分にオファーがあるとは信じられなかった」。それでも周囲に背中を押されて決断。高校での優勝を経験し、今回大学監督として優勝したことに「また違いますね。3年間結果が出ず長かったです」と24年前とは少し違う、甲子園での胴上げだった。