スイッチヒッターの楽天田中和基外野手(22=立大)が、決勝2ランを放った。

 0-0で迎えた延長12回2死一塁。右打席で左翼席に137キロ直球をたたき込んだ。逆風をついての1発は、プロ6打席目での初本塁打、初打点だった。

 前日19日のプロ初打席は、一塁ゴロだった。プロ3試合目の出場だったこの日は、第1打席から3打席連続三振だった。第4打席にセンター左へ、プロ初安打となる二塁打を放っていた。ここまではすべて左打席に立っていた。

 梨田監督は「長嶋さんになれなかったね」と、プロ初打席から4打席連続三振した、立大の大先輩、ミスタープロ野球を引き合いに出した。さらに「(第3打席までのスイングが)当たったら入ってるねと話していたら、放り込んでくれた。トリプルスリーの魅力を持っている」と高い身体能力を絶賛した。