阪神が今オフに台湾代表左腕の呂彦青(ルー・ウェンチ)投手(21=国立台湾体育運動大)を獲得することが25日、分かった。身長178センチ、体重70キロと細身の体格ながら最速で150キロに迫る直球はキレ味抜群。スライダー、チェンジアップの精度も高く、将来性にたけた左腕だ。日本プロ野球の複数球団も獲得調査を進めていたが、阪神との交渉で大筋合意に達していたことが判明した。

 呂彦青は台湾代表の常連で、15年アジア選手権では銀メダル獲得に貢献。同年秋の国際大会「プレミア12」、17年3月のWBCでも代表入りを果たしている。今年10月に台湾で行われた「BFAアジア選手権」ではエース格の働きを披露。日本との決勝戦では5回途中3失点ながら潜在能力の高さを見せた。かつては台湾U-21代表監督を務めた阪神OBの郭李建夫氏からも指導を受けており、虎に縁のある選手といえる。

 阪神は今季、先発投手のやりくりに苦労し、今オフは投手補強を重視している。ドラフト前にまず、台湾アマ球界屈指の左腕に目星をつけた。