フリーエージェント(FA)権を行使して、日本ハムから中日に移籍した大野奨太捕手(30)が13日、名古屋市内で入団会見に臨んだ。背番号は谷繁前監督が昨年までつけた「27」に決定。同じくFAで加入し、黄金時代をもたらした同氏のような存在感が期待されている。

 「野球人として認めてもらったことも確かだが、大野奨太として認めてもらったことが大きかった。絶対的な選手になりたい。常に強いドラゴンズでいられるように。優勝するために呼ばれたと思っている」

 3年契約で年俸総額は2億5000万円(推定)だが、中日側には骨をうずめる決意を語っている。FA権行使を表明するとすぐ連絡が入り、11月16日に西山球団代表らと札幌で交渉。北海道滞在わずか6時間という弾丸ラブコールに、早くから気持ちを固めた。

 背番号27については「谷繁さんにはなれないけど、同じようにドラゴンズを愛し、チームのために頑張るのが一番」と宣言した。谷繁氏は01年オフに横浜(現DeNA)からFA移籍。優勝4度の黄金時代に貢献した。会見に同席した森監督は「どれだけうちの投手がよくなるか。そこに期待したい」と加入効果を期待。竜の27番が再び扇の要になる。【柏原誠】