日本ハム清宮が国内初実戦となった2軍キャンプ地、国頭での紅白戦で得意の180度開脚を披露した。4回裏2死での一塁守備。遊撃からの送球に思い切り体を伸ばした。捕球と同時に足がグラウンドに触れると、スタンドから「オォ~」と、どよめきが起きた。この日は紅組に組分けされ、1回から5回まで一塁守備に就いた。

 その試合中、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で羽生が2大会連続金メダルに輝いた。試合後に報道陣から伝え聞くと「さすがですね。ずっとブランクがあったじゃないですか。ちゃんと立て直してくる」。昨年11月に右足首を負傷後、ぶっつけ本番で結果を残した姿に感銘を受けた。

 羽生の見事な復活劇に、自身の現状も重ね合わせた。「自分も打ってないですけど、開幕までに間に合わせたい」。1月に右手親指を負傷後、得意の打撃は制限がかかったまま。紅白戦前には名護の室内練習場で、短い距離で上から投げてもらったボールを打ち返した。ティー打撃から、1歩前進した。【木下大輔】