試合前に支配下契約を結んだばかりの木下雄介投手(24)が、苦すぎる黒星スタートを切った。背番号98の新ユニホームは間に合わず、201番のままで同点の9回に登板した。

 いきなり連打と四球で無死満塁とされた。三-捕-一の併殺でひとまずピンチを回避したが、また四球で満塁。加藤にフルカウントからの直球を右翼席に運ばれた。フルカウントになると、支配下契約を知る中日ファンからナゴヤドームではめずらしい大拍手で背中を押されたが、結果で応えられなかった。その後、さらに1点を失った。

 「シーズンだともっと力むと思う。しっかり練習します」と反省した右腕。近藤投手コーチは「もともと9回にいかせる予定だった。緊迫した場面の経験をさせたいと思った」と肥やしにすることを願った。