前日18日に就任会見に臨み、阪神矢野燿大新監督は一夜明けも精力的に動いた。今季最下位の現実を直視し、来年の構想も練っている。

藤川が守護神復帰を熱望していると伝え聞くと「言うてたん?」と思わず声を上ずらせた。

「後ろは決まっていないからね。現状。今年もドリスがやって。ドリスも、もちろん候補やし、今年の球やったら、球児でも『よし、いこう』という感じになるのは当たり前のことかと思うし。あり得るんじゃない」。

現役時は名コンビとして、優勝した05年は2人で最優秀バッテリー賞に輝いた。9月下旬に藤川が右肘痛で一時離脱すると2軍監督だった矢野監督と話す機会があった。「プライベートというか、俺も監督をやると思っていないから普通に話はした」。

その他の一問一答は以下の通り。

-球団事務所にいた

ドラフトも外国人も。(映像も)見たよ。缶詰め状態や…。俺自体も遅れている。もっと早い段階でやることやろうから。長い時間になるけど、仕方ない。

-2、3時間か

3時間くらいやったなあ。

-選手と話していない

選手、来てたん? そのまま事務所の方に行ったし。誰にも会っていない。

-今季、望月はリリーフだったが、先発とどちらでやらせるのか

望月はチームのバランスというところも考えながら。中継ぎは、すごくいい勉強ができるから。チームでみんなが先発からつないできてくれて、自分が負けたら、チームが負ける。先発投手の勝ちを消してしまう。すごいプレッシャーがかかるのよ。それを分かった上で先発をやるのは俺はいいかなと思うけど、中継ぎはいい勉強できるし。望月は球も速いし、ウイニングショット、結果球の精度はもっともっと上げていく必要があると思うけど、素材的には抑えやエースになれるくらいの素材やと思っているから。どこでどう使うかはちょっと今は分からんけど。