広島から国内FA宣言した丸佳浩外野手(29)が、早ければ今日26日にも決断を表明する可能性が出てきた。都内での巨人との交渉から一夜明けた25日、始発の新幹線で広島に戻った。そのままマツダスタジアムを訪れて約5時間のトレーニングを行い、終了後に取材に応じた。

巨人との交渉について「本当に誠意を持ってお話ししていただきました」と感謝を示した。そして「よりプレーに専念できるようなサポートできる態勢を整えるということも言っていただいた」と内容の一端を明かした。さらに同席した原監督からの口説き文句も明かした。

「『ジャイアンツに新しい血を入れてくれ、カープでやったいいことをジャイアンツに持ち込んでやってもらいたい』との言葉もいただいた。そういうことを言ってもらって、うれしい」

熱い言葉を受け取ったが、結論については「まだ考えている」と明言を避けた。ただこれまでに「早く決めたい」と話しており、この日も「それは当然あります」と近く決着させる考えを示した。交渉した3球団の条件は出そろい、広島は4年総額17億円、ロッテは6年総額25億円、巨人は5年契約、出来高を含めた総額30億円超を提示しているとみられる。再交渉は基本的にないという。

家族思いの男だけに、金額だけでなく環境などあらゆる面を考慮している。「それぞれいろんな、どの選択においてもいろんな考えというか方向性があると思う。難しいですね。でも自分の人生なんで」。26日にはチームの選手会イベントに出席を予定している。今オフFA市場の目玉が、最終判断を下す時が近づいている。【大池和幸】