甲子園で勝ちまくる! 阪神糸井嘉男外野手(37)が9日、大阪ステーションシティでオリックス吉田正尚外野手(25)と「梅田スノーマンフェスティバル2018」トークショーに出演し、来季主催試合50勝を宣言した。チームは今季甲子園で21勝39敗2分け。本拠地での球団ワーストの借金18が17年ぶり最下位の要因となった。来季のホームゲームは計72試合。本拠地で貯金28をたたき出せば、14年ぶりのV奪回も見えてくる。

糸井はニヤッと笑い、寒空の下でホットに宣言した。トークショー終盤、来季の公約を問われ、まずは「骨折しない!」と糸井節。観客の爆笑に満足すると、「ウソです!」とかぶせて声のトーンを上げた。

「真剣な話は…。今年甲子園でだいぶ負け越したんで。来年はホームでたくさん勝ちたいです。ホームで…50勝!」

チームは今季、甲子園で21勝39敗2分け。借金18で球団ワースト記録を更新し、17年ぶり最下位の大きな要因となった。計62試合で被本塁打48に対し、虎打線はわずか20本塁打どまり。聖地の打率2割3分9厘はセ・リーグ6球団で最低だった。糸井自身、甲子園では打率2割7分7厘、5本塁打で実力を存分に発揮できたとは言い難い。来季こそ、世界屈指の大歓声を再び味方につけるつもりだ。

19年のホームゲームは甲子園62試合を含めて計72試合。大目標を50勝に設定した場合、28もの貯金をたたき出す必要がある。最後は「50勝近く!」と照れ笑いで下方修正したが、それでも主砲の奮闘なくして公約達成は考えられない。今オフも年明けはソフトバンク柳田、オリックス吉田正らとグアム合同自主トレを敢行予定。「今年もチームマッスルで行きます! チーム超人でやります!」。温暖な地で体をいじめ抜き、準備を整える。

今季は死球で右足腓骨(ひこつ)を骨折し、夏場に約3週間戦線離脱した。「次の日起きて、トイレまで這いつくばって行きました」。9月下旬には左肩腱板(けんばん)を部分損傷したが、それでも打率3割8厘、16発、22盗塁を記録した。この日は吉田正から「3割30盗塁以上」を要求され、「はい、分かりました」と即答。「来年は絶対にやり返します」。今は、甲子園で暴れ回る姿しか想像できない。【佐井陽介】