ヤクルトの山中浩史投手(33)が12日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の3200万円から、およそ20%ダウンの2600万円でサインした。

今季は2勝0敗1ホールドの成績に「ダウンです。後半戦の阪神戦は評価してもらいましたが、去年よりもイニング数が少ないと言われました。本当、苦しいというか、悔しいというシーズンになったと思います。まくる、という言葉があるのなら、来年はまくりのシーズンにしたいという強い気持ちがあります」と言った。

来季へ向けて準備に入っている。「高津2軍監督、1軍のピッチングコーチと、来季への方向性について話し合いができたので、それに向けて、僕がどれだけアプローチできるかです。考えながらやっていければと思います」。そのために、具体的な取り組みもスタートさせている。「メンタルトレーニングを取り入れようなかなと思っています。上田比呂志先生という講演やられている方がいますので。知り合いに紹介していただきました。上田先生の考え方や、ノウハウを勉強したいなと。昨日お話を2時間ほど聞いてきました。僕は思考型の左脳型と言われました。いろいろ分析していただき、すごいなと感じました。定期的に受けてみようと思います」と、自己分析に糸口を見つけた様子。

来季は先発、中継ぎのどちらでも投げられるよう万全の準備に余念がない。「1軍で求められているのであれば、どこでも投げる気持ちがあります。そのためには、ストレートの強化と、緩急をつけることを高津監督からはアドバイスしていただきました」。技術的な補強ポイントと、自身の考え方を見つめるというメンタル強化の2本柱で、今季の悔しさを張らす考えだ。(金額は推定)