オリックス杉本裕太郎外野手(27)が23日、将来的に登録名を「ラオウ」に変更する仰天プランを明かした。「いつかはしてみたいですね。スコアボードとか背中も『ラオウ』で。来年1軍に定着して、活躍してからですけど…」。漫画「北斗の拳」のラオウに憧れ、グラブには、おなじみのセリフ「わが生涯に一片の悔いなし」と刺しゅうしている。大暴れして、いつかはラオウ襲名へ-。球界でも異例の野望を公言した。

プロ入りから残した成績も、型破りだ。今季は1軍出場7試合にとどまるも、7月にはプロ野球史上8人目の2戦連続満塁弾。圧巻のパワーを披露した。3年間で放った5安打の内訳は本塁打3本、二塁打2本で単打は0本。契約更改時には「来年は初(シングル)ヒットを打ちたい」と、珍目標を掲げた。この日はあらためて「2桁本塁打は打ちたいです」とノルマを課した。

9月2日西武戦で死球を受けて骨折した左手は、現在もリハビリ中。それでも、この日は大阪市内の球団施設で打撃フォームを入念にチェックした。順調に回復しており、年内には本格的な打撃練習を再開する見込みだ。

筋力トレーニングにより、体重は6キロ増の100キロに到達した。「イチロー」「パンチ」「T-岡田」といった登録名で話題を集めてきたオリックス。果たしてラオウは誕生するか。杉本のバットに注目だ。【古財稜明】