近鉄OB会による親睦会が12日、大阪市阿倍野区の天王寺都ホテルで行われ、OB会としての最後の活動を終えた。

梨田昌孝元監督(OB会副会長)、土井正博前中日打撃コーチ、村上隆行中日打撃コーチ、羽田耕一三田学園総監督ら63人が出席し、鈴木啓示OB会長があいさつ。「寂しいですが、今回を最後にしようということになりました。2時間しかないですが、きょうは存分に楽しんで下さい」と、この日の開会を最後にすることを伝えた。

04年のオリックスとの球団合併で「近鉄バファローズ」の球団名が消えたあとも、近鉄本社の支援もあり、近鉄単独のOB会として鈴木会長、梨田昌孝副会長のもとで開催を続けていた。ヤクルト坂口、近藤、巨人岩隈が近鉄最後の現役選手として活躍中。ただ今後、新たな入会者が出ないことから、事務局として4、5年前から活動を取りやめる可能性をにおわせてきた。鈴木会長は「球団がなくなったあともOB会としての活動は続けてきましたが、限界でした。休会では(再開を)期待する人も出てくる。だからきょうをもってOB会も懇親会も終わりにしようということになりました」と説明。バファローズを代表する大エースで、近鉄一筋だった鈴木会長は「球団がなくなるということは、それだけ寂しいことです」と悔しさを押し殺した。