オリックス西村徳文監督が、遊撃バトルを勃発させた。宮崎キャンプ初日のシートノック。遊撃は絶対的な守備力を誇る安達了一内野手に加え、昨季二塁の定位置を奪った福田周平内野手が守った。西村監督は「本来は安達がいるんですけど、もちろん勝った方を使う。福田をショートで練習させることの方が多くなると思う」と。

指揮官は福田の持つポテンシャルの高さを評価する。昨季は1軍デビュー戦の4月8日西武戦で遊撃スタメン出場。それ以降は主に二塁手で出場し、シーズン後半にスタメンを奪取した。「社会人時代も遊撃を守っていた。彼だったら十分できる。肩もそんなに弱くないし、守備範囲も広い。打力、走力もある」。打率も安達の2割1分9厘に対し、新人ながら2割6分4厘の成績を残した。

主将も務める福田も遊撃に意欲満々だ。「試合に出られるならどこでも守る。積極的に安達さんのプレーを盗んでいきたい。ライバルですね」。安達も「もちろん負けられない」と闘志を燃やした。二塁にはユーティリティーの大城、昨季開幕スタメンの山足も控える。激しい二遊間の定位置争いから、逆襲への底上げをはかる。【古財稜明】