巨人の救援陣の軸となる、守護神候補の沢村拓一投手(30)と今季からリリーフに転向する吉川光夫投手(30)の2選手が、そろって今季初の実戦マウンドに上がった。

3点リードの7回から先に吉川光が登板。力強い直球と曲がりの大きいカーブを有効に使った。1死から2者連続三振で3者凡退に抑えた。昨季は開幕ローテ入りも、シーズン途中からリリーフへ回った。22試合の登板で6勝7敗、防御率4・26。今季から山口鉄の番号47をつける左腕は「0点に抑えられてよかった」と振り返った。

続く8回から沢村が登板。先頭の3番打者に右中間へ二塁打を許すと、四球と2三振で2死一、二塁。7番打者を2球で2ストライクと追い込んでから、直球を左中間へとはじき返され、2点適時二塁打を打たれた。最速152キロを計測し、3三振も記録したが「上半身が突っ込んでから腕を振ってしまっている。下半身を使って投げきれるようにしたい」と課題を残した。宮本投手総合コーチは「テンポを今年は直そうぜと。無駄な動きはやめようということをやってきて、徐々になくなってきた。彼は抑えの一番候補として、クックと同様に後ろでやっていけたらなと。もう少しだね」と振り返った。

▽巨人吉川光(7回から初の実戦登板。緩急を交え3者凡退で1回無失点とし)「0点に抑えられてよかった」

▽巨人沢村(8回から初の実戦登板。2安打1四球で2失点と課題を残し)「上体が突っ込んでしまった。ブルペンと試合は別。状態を上げて、アピールしていかないといけない」