右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折した日本ハム清宮幸太郎内野手(19)は、前半戦中の復帰を目指すことになった。

骨折判明から一夜明けた5日、都内の病院で折れた骨片を摘出する手術を受けた。球団発表では試合復帰まで約3カ月の見通し。退院後は自宅静養と通院治療を行い、12日から2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリを開始する予定。まずは2軍戦で復帰し、段階を踏みながら1軍への道を探るとみられる。回復スピードには個人差もあるが、見立て通りにリハビリが進めば、シーズン折り返しを控えた7月前半あたりで1軍復帰が見えてきそうだ。

昨秋キャンプ終盤で清宮が右手首の違和感を訴えて以降、病院で検査を繰り返してきた。有鉤骨に、はっきりとした異常は確認されていなかったという。吉村GMは「いろいろあった中で、ベストな選択をしてきたけど、結果的にこうなってしまった。ただ、予見できなかったと言えばそうだし…こうするしかなかった」と話した。また、辞退することになった侍ジャパンに向けての調整も考慮しなければいけなかった事情もあった。栗山監督は「誰が悪いと言えば、オレが悪い」と責任を負った。まずは完治を優先させる。