中日が11日、リリーフ陣の強化に動いた。登板機会のない先発ロメロに加え、中継ぎの小熊も出場選手登録を抹消。3年目の右腕、R・マルティネスが12日の阪神戦(甲子園)から1軍に今季初昇格することが決まった。

リリーフ陣のてこ入れは今季初めて。R・マルティネスは、昨年は先発とリリーフで7試合に登板し1勝3敗。今季は開幕1軍こそ逃したが、ウエスタン・リーグ7試合で3勝0敗1セーブ、防御率1・93と安定した数字を残した。本人は「去年に比べ、変化球を直球と同じような腕の振りで投げられるようになった」と自己分析。母国キューバでのウインターリーグで磨いた投球フォームがはまった。

開幕4カードを終えて5勝6敗。与田監督は「セ・リーグでの完投は難しい。先発が7回くらいまで投げてくればいいが…。中継ぎは大事だよ」と振り返る。先発の1試合平均投球回数は6イニングに満たず、リリーフは同3イニングをオーバー。2週間後、27日の阪神戦(ナゴヤドーム)からは12連戦も控え、ブルペンへの負担を考慮したテコ入れとも言えそうだ。

抑えの鈴木博の前を投げるのは、最速159キロの左腕セットアッパー、ロドリゲス。キューバ代表守護神の経験があり、成長の跡が見える最速156キロのR・マルティネスも加わり、反攻の態勢を整える。【伊東大介】